TOPへTOPへ

選べる下剤カスタマイズ

「下剤の飲む量が多くてつらい」、「下剤の味が好みではなく、飲みづらい」といった患者様の声をよく耳にします。
当院では、こうしたご意見を反映し、下剤を豊富に取り揃えて、「患者様一人ひとりのニーズに合った下剤」をご用意しております。
下剤の選択肢を増やすことで、患者様に少しでも、安心して・ストレスなく検査を受けていただけるよう取り組んでおります。

当院で使用できる下剤の一覧

当院で選択できる下剤の一覧を、以下にお示しします。

当クリニックで使用できる下剤の一覧


※下剤や水分量は基準量(おおよその目安)で、飲む量には個人差があります

各種下剤の解説

スタンダードな下剤 3選

1.【サルプレップ】
サルプレップは、2021年に日本で発売となった新しい下剤です。
当院では、味と洗浄力の高さから、サルプレップを推奨しています。
他の下剤では、水を混和して下剤を作らなければならないですが、サルプレップはペットボトル(480ml)に下剤が配合されており、下剤を作る必要がなく、そのまま服用できるのが特徴です。
苦味のあるレモン味で、飲みやすさには個人差がありますが、下剤の服用量は少ないため、人気が出てきています。
冷たく冷やしておくことで、飲みやすくなります。
2.【モビプレップ】
モビプレップ
モビプレップは、現在、医療機関で最も使用されています。
以前、下剤の主流であった「ニフレック」よりも味は改良されていて、飲む量も少なくて済みます。
しかし、下剤を1.5Lほど飲まなければならないため、サルプレップの味が嫌いな方に対して、処方しています。
3.【マグコロール】
マグコロール
マグコロールは、洗浄力がモビプレップよりやや劣りますが、味がモビプレップに比べて飲みやすいという特徴があります。
「以前にモビプレップの味がつらかった」いう方におすすめです。
ただし、腎機能障害が指摘されている方や、透析を受けている方は使用できません。

下剤が苦手な方のための下剤 2選

4.【ピコプレップ】
ピコプレッ
ピコプレップは、下剤の内服量が最も少なく、味もオレンジで非常に飲みやすい下剤です。
短所としては、下剤を作り置きしておくことはできず、飲む直前に作らなければなりません。
一番のデメリットは、洗浄力が弱いという点です。
しっかり下剤を服用しても、約半数の方が洗浄不十分となってしまいます。

そのため、ピコプレップの下剤を服用する方には、以下の2点が必要となります。

  1. 検査食の強化
  2. 下剤の強化

通常、検査食は前日からですが、ピコプレップでは3日前から検査食にしていただきます。

ピコプレップとは別で、前日に下剤を服用いただきます。
当院では「過去の下剤で吐いてしまった方・飲みきれなかった方・検査が難しかった方」や「下剤の味が苦手で内視鏡検査を遠ざけている方」以外には、推奨していません。
大腸カメラがはじめての方・下剤の味に抵抗がない方は、モビプレップの服用を推奨しています。

5.【ビジクリア】
ビジクリア
ビジクリアは大腸カメラの下剤のなかで、唯一、「錠剤タイプ」の下剤です。
下剤の味が苦手で、なかなか飲みにくい方におすすめの下剤となります。
下剤の味が嫌いだけど、水であれば飲むことができるという方におすすめです。
ただし、洗浄力はやや劣りますので、はじめての方はモビプレップやマグコロールPの服用をオススメします。
初回の大腸カメラでも、「どうしても、下剤を飲むのが心配な方」はビジクリアにて対応致します。

上記の通り、各下剤には「一長一短」があります。
患者様の持病・便通状態・下剤への抵抗感といった点を考慮して、患者様に最適な下剤を選択していきます。
下剤に関して不安なことがあれば、医師またはスタッフまでお気軽にお声がけください。

どうしても下剤が飲めない方へ

当院では、どうしても下剤は飲めないという方のために、下剤を飲まない大腸カメラを行うことが可能です。
下剤を飲まない大腸カメラを行う際に、事前に腹部レントゲン・腹部エコー検査で下剤を問題なく投与できる状態であるか、腸閉塞(イレウス)を疑う所見がないかを確認します。
※下剤を飲まない大腸カメラは自費診療です。検査当日に、腹部レントゲン・腹部エコー検査も行います。
※下剤を飲まない大腸カメラは、70歳未満の方を対象としております。
※胃カメラ・大腸カメラともに、保険診療で対応が難しい場合、自費の検査となります。
当院では、すべての方に下剤注入法を推奨しているわけではありません。
実際に行うかどうかは、事前に腹部レントゲン検査、腹部エコー検査を行い、医師が判断します。
注入法がご希望の際には、WEB予約で必ず【下剤を飲まない大腸カメラ】を選択して下さい。
電話予約の場合は、受診時に医師へ直接ご相談下さい。

当院の大腸カメラについて

当クリニックでは、大腸カメラの全例で「鎮静剤」を使用して、しっかりと眠った状態を確認した上で、大腸カメラを行っております。
検査前に、点滴の鎮静剤(静脈麻酔)を、
患者様の年齢・体重・持病・内服薬などを考慮して、投与する薬の種類や投与量を個々に調整しています。
また、検査中に万が一、起きてしまった場合でも、鎮静剤を適宜追加していくことで、痛みのない・苦しくない内視鏡検査を追求しています。

大腸カメラの予約について

当院では、大腸カメラの①検査日の予約②事前診察の予約のいずれも、
WEB予約から予約することが可能です。
大腸カメラ検査予定日の1週間前までに、事前診察で当院へお越しいただく必要があります。
1週間前までに当院までお越し頂けない場合、大腸カメラ検査は自動的に予約キャンセルとなりますのでご注意下さい。

大腸カメラのよくある質問(FAQ)

大腸カメラの検査を検討している方・検査前の方から、よくあるお問い合わせをよくある質問 Q&Aに列挙しました。
検査の際にご参考にして下さい。

参考文献:

日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡ハンドブック 改定第2版 日本メディカルセンター