当院では、忙しいビジネスパーソンや日々の家事で追われる方々に、少しでも内視鏡検査を受けていただきたく、胃カメラ・大腸カメラの同日検査を行っています。
多くのクリニックでは、胃カメラと大腸カメラを別々の日で行います。
これには、大腸カメラを午後に行う習慣があったり、スタッフのマンパワーの観点から、午前中に大腸カメラを行うのが難しいといった実情が背景にあります。
当院では、胃・大腸カメラを同日に行うことが可能であり、患者様のメリットを最大化できるよう取り組んでいます。
胃・大腸カメラ同日検査の5つのメリット
当院では、胃カメラと大腸カメラを同日に受けることが可能です。
同日に検査が受けられるため、以下のメリットがあります。
- 時間を節約できる
- 身体への負担を軽減できる
- 金銭面での負担を軽減できる
- 食事の制限が少なくなる
- 移動手段の制限・点滴の回数が少なくなる
胃カメラと大腸カメラを同日に行うことで、別々に行った場合と比較して、来院する回数が半分になります。
日々の仕事や家事で2日間のスケジュールを空けるのは容易ではありません。
1日で胃・大腸カメラを行い、その日のうちに結果を聞いて、帰宅できるメリットは大きいです。
また、1回の鎮静剤の投与で、同時に検査を行うことができるため、鎮静剤の体内に投与する量を少なくできます。
検査を同日に行い、一度の診察で結果を確認できることで、2回分の診察料が1回分にコストダウンでき、時間の有効活用ができます。
食事に関しても、胃カメラ当日と大腸カメラの前日・当日それぞれで食事制限があります。
胃・大腸カメラ同日検査を行うことで、食事制限は1回で良いため、日常生活への負担を軽減できます。
胃カメラ・大腸カメラで麻酔を使用すると、その日は車・バイクの運転ができなくなり、移動手段が制限されてしまいます。
同日に胃・大腸カメラを行うことで、移動手段の制限が少なくなるというメリットや、点滴を行う回数が1回で良くなるというメリットもあります。
日々忙しく働く方々や、家事でなかなか時間を作れない方々に、安心して検査を受けて頂けるよう、そして、気軽に効率よく検査を受けて頂けるような取り組みを行っています。
当院の鎮静剤について
当院では胃カメラは経鼻カメラを除く全例に、大腸カメラでは全例に「鎮静剤」を使用して、しっかりと眠った状態を確認
した上で、胃カメラ・大腸カメラを行っております。
検査前に、点滴の鎮静剤(静脈麻酔)を、
患者様の年齢・体重・持病・内服薬
などを考慮して、
投与する薬の種類や投与量を個々に調整しています。
また、検査中に万が一、起きてしまった場合でも、鎮静剤を適宜追加していくことで、痛みのない・苦しくない内視鏡検査を追求しています。
胃・大腸カメラ同日検査の流れについて
胃・大腸カメラ同日検査を受けていただくための流れをお伝えします。
1当院での事前診察
2胃・大腸カメラ検査と結果説明
実際の検査の流れ(検査前日・検査当日・検査後)
大腸カメラを行う際には、あらかじめ下剤や内服薬を服用していただき、腸のなかを便のない状態にしてから検査をします。
検査前日から検査後の流れと注意事項を説明していきます。
前日の21時まで | 消化の良いものを食べます。 ※食事の詳細に関しては、検査前日の食事内容をご参照ください。 |
---|---|
前日の寝る前 | 寝る前にピコスルファートを内服していただきます。 ※便秘の方は下剤が追加される場合があります。 |
当日朝 | 検査時間の3, 4時間前から下剤を飲んでいただきます。 |
検査中 | 静脈麻酔である鎮静剤の点滴を行い、眠ったことを確認してから検査を開始します。 ※異常がない場合は、検査時間は10分ほどです。 |
検査後 | 検査後は水分補給のために点滴を行い、安静にします。 個人差がありますが、検査後15~30分ほどで目が覚めます。 覚醒後、着替えていただき医師より結果説明を受けます。 |
お会計 | お会計を済ませたらお帰りいただけます。 大腸カメラを受けた方には、検査後に カップ式自販機による スープもしくはジュースを1杯、 無償提供しております。 |
当院でWEB予約もしくは、LINE予約をして、クレジットカードを登録されている方は、診察後の会計を待つことなく、そのまますぐにご帰宅が可能です。
胃カメラ・大腸カメラ検査に関するご不明な点は、よくある質問 Q&Aをご確認下さい。
3組織採取・ポリープ切除を行った場合の結果説明
胃カメラ・大腸カメラで組織を採った場合や、ポリープを切除した場合、採った検体を顕微鏡で組織診断をします。
診断結果がわかるまでには、10〜14日かかるため、検査を行った日に次回予約を取っていただきます。
検査費用
保険診療の場合、おおよそ以下の費用となります。
下記の金額は参考料金ですので、予めご了承ください。
胃カメラ
検査内容 | 3割負担 | 1割負担 |
---|---|---|
検査のみ | 4,500~5,500円 | 1,500~2,000円 |
ピロリ菌検査あり | 6,500円 | 2,200円 |
組織採取した場合 | 9,000~11,000円 | 3,000~4,000円 |
ポリープ切除した場合 | 17,000円 | 6000円 |
※料金はすべて税込価格です。
※上記の金額はあくまでも目安となるものです。処置内容により金額は異なります。
大腸カメラ
検査内容 | 3割負担 | 1割負担 |
---|---|---|
大腸カメラ検査 | 6,000~7,500円 | 2,000~2,500円 |
組織採取・生検(1箇所) | 11,000~13,000円 | 4,000~5,000円 |
ポリープ切除(1個) | 20,000円 | 7,000円 |
※料金はすべて税込価格です。
※上記の金額はあくまでも目安となるものです。処置内容により金額は異なります。
当院の胃カメラ・大腸カメラ「7つの特徴」
当院の胃カメラには、7つの特徴があります。
すべての患者様が、「安心して苦痛のない胃カメラ検査」を受けられる環境の実現に取り組んでいます。
- 鎮静剤を使用し、安全で苦しくない検査を追求
- 「内視鏡AI(人工知能)」を搭載した胃カメラ・大腸カメラ
- 経鼻内視鏡(鼻からのカメラ)を完備
- 年間 3,000件以上の内視鏡検査実績
- 早朝から行える「モーニング大腸カメラ」
- 日帰りでのポリープ切除が可能
- 先端フードを使用しないことで、広い視野を実現
「どんなに小さなポリープや変化も見逃さない」
当院の胃カメラ・大腸カメラの特徴について、1つずつご説明します。
1. 鎮静剤を使用し、安全で苦しくない検査を追求
当院では、基本的には全例で鎮静剤を使用し、しっかりと眠った状態を確認してから内視鏡検査を行っております。
検査前に点滴の鎮静剤(静脈麻酔)を、患者様の年齢・体重・持病などを考慮して、投与する薬の種類や投与量を個々に調整しています。
また、検査中に万が一、起きてしまった場合でも、鎮静剤を適宜追加していくことで、痛みのない・苦しくない胃カメラを追求しています。
胃カメラ・大腸カメラが初めての方でも、安心して検査を受けていただくことができます。
2. 「内視鏡AI(人工知能)」を搭載した胃カメラ・大腸カメラ
当クリニックでは、内視鏡にAI(人工知能)を搭載した胃カメラ・大腸カメラを使用しています。
また、最新の内視鏡システムの導入により、大学病院レベルの高精細な画像・診断を可能としています。
AIが病変を瞬時にリアルタイムで検出することで、より確実に胃がんや大腸がんを発見でき、大腸ポリープや早期がんの病変の検出を向上させます。
より高い精度でがんを検出して、早期治療が行えるように取り組んでいます。
※当院では、AI(人工知能)を搭載した胃カメラ・大腸カメラを、全例に使用しています。
3. 経鼻内視鏡(鼻からのカメラ)を完備
鼻からスコープを挿入して、胃カメラを行う経鼻内視鏡検査にも対応しています。
経鼻での胃カメラの場合、鎮静剤を使用せずに内視鏡検査を実施できます。
検査の当日にお車・バイク、自転車の運転が可能になるというメリットがあります。
4. 年間 3,000件以上の内視鏡検査実績
内視鏡専門医、消化器病専門医、胃腸科専門医、ピロリ菌感染症認定医、上部消化管内視鏡スクリーニング認定医を取得しており、胃カメラの挿入・診断・治療において、数多くの検査経験があります。
過去のさまざまな経験を生かして、質の高い・安全な内視鏡検査を実施しています。
過去5年間の内視鏡件数実績
- 胃カメラ検査実績 10,281件
- 大腸カメラ検査実績 6.041件
対象期間:2019年4月 〜 2023年3月
胃カメラ | 大腸カメラ | 内視鏡手術 | |
---|---|---|---|
2019年 | 2121件 | 1283件 | 2666件 |
2020年 | 1790件 | 1003件 | 1525件 |
2021年 | 1981件 | 1123件 | 1541件 |
2022年 | 2187件 | 1304件 | 2752件 |
2023年 | 2202件 | 1328件 | 2788件 |
5. 早朝から行える「モーニング大腸カメラ」
当院では、早朝・午前中のモーニング大腸カメラ検査が行なえます。
そのため、その日の午後から仕事復帰することができ、家事や子供の送り迎えなどに支障をきたすことなく検査が行えます。
午前中の胃・大腸カメラ同日検査にも対応しております。
日中は仕事や家事で忙しい方々に、検査を受けやすい体制・環境づくりに尽力しています。
6. 日帰りでのポリープ切除が可能
当院では2センチ以内のポリープであれば、発見した時点で切除が可能です。
他院では入院治療となるポリープであっても、十分な安全を考慮したうえで切除していきます。
入院が不要で、検査と切除が同日に行えることで、患者様の金銭面での負担・時間的な負担を軽減できます。
また、「ポリープを腸の中に残すことによる不安」を抱えることなく、安心してお帰りいただけます。
ポリープの切除後に何か不安なことがあれば、当院の公式LINEアカウントよりチャット形式での相談も可能ですので、お気軽にご相談下さい。
7. 先端フードを使用しないことで、広い視野を実現
「どんなに小さなポリープや変化も見逃さない」
大腸カメラでは、「先端フード」とよばれるカメラの先端につけるキャップのようなものがあります。
このキャップを内視鏡に装着することで、カメラの挿入がしやすくなるというメリットがあります。
しかし、周りの視野がせまくなるというデメリットがあります。
当クリニックでは、「軸保持短縮法」により腸に負担なくスムーズな挿入を行うことで、先端アタッチメントなしでの大腸カメラ検査を実現しています。
これにより、広い視野での大腸の観察が可能となり、どんなに小さなポリープや変化も見逃さず、早期発見・早期治療を行い、患者様に安心を提供できるよう尽力しております。
(※出血量が多い場合は、出血部位を特定しやすくするために、あらかじめ先端アタッチメントを装着して検査を行います。)
盲腸の観察(先端フードあり)
盲腸の観察(先端フードなし)
直腸の観察(先端フードあり)
直腸の観察(先端フードなし)
実際の胃カメラ動画
実際に口から胃カメラを入れてどのように観察しているかを見ていきましょう。
当クリニックで行っている観察方法をご説明致します。
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参考文献:
日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡ハンドブック 改定第2版 日本メディカルセンター
消化器内視鏡関連ガイドライン2018 東京医学社
日本消化器内視鏡学会 内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/62/9/62_1635/_pdf/-char/ja