トラベルクリニックとは
トラベルクリニックとは、海外へ渡航するビジネスパーソン・旅行者の方に対して、旅行前後でのメディカルチェックや、旅行後の病気への対応を行う診療科目です。
当院では、
- 仕事での海外出張、プライベートでの海外旅行・留学・ホームステイなどで、海外へ渡航前後の健康に関する検査
- ワクチン接種（予防接種）
- 渡航前後での健康診断（健診）
- 英文診断書の作成
- 渡航後の胃腸炎（旅行者下痢症）の治療 など
を行っています。
また、海外への渡航や帰国後の体調不良に対応し、海外での就業や留学に必要な健康診断や、英文書類の作成などもサポートしています。
なにか気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
当院における予防接種の3つの特徴
当院のトラベルクリニックの特徴として、以下の3点があります。
- ワクチンは約30種類と豊富なラインナップ
- 複数のワクチンの同時接種が可能
- インフルエンザワクチンなどの団体申込が可能
当院では、約30種類のワクチンを取り揃えており、複数のワクチンの同時接種が可能です。
インフルエンザワクチンの団体申込も可能です。ご希望の際にはお電話での予約をお願いいたします。
マラリア・高山病に関しては、予防薬も取り扱っております。
お気軽にお申し付けください。
ワクチン・予防薬にかかる費用
予防接種（ワクチン）
| ワクチン | 商品名 | １回の価格(税込) | 接種回数(推奨) | 有効期間 |
|---|---|---|---|---|
| 麻疹 | 5,000円 | 2回 | ほぼ永久的 | |
| 風疹 | 5,000円 | 2回 | ほぼ永久的 | |
| 麻疹・風疹混合（MR） | 9,500円 | 2回 | ほぼ永久的 | |
|
おたふく（流行性耳下腺炎） |
5,000円 | 2回 | ほぼ永久的 | |
| 帯状疱疹・水痘ワクチン | 8,500円 | 2回 | ほぼ永久的 | |
| HAV（A型肝炎） | エイムゲン | 1回 6,500円 |
3回 | 5〜10年以上 |
| HBV（B型肝炎） | ヘプタバックス‐Ⅱ/ビームゲン | 1回 6,500円 |
3回 | 10年以上 |
| HPV（ヒトパピローマウイルス） | シルガード | 1回 19,500円 |
3回 | 5年 |
| 破傷風 | 破傷風トキソイド「武田」 | 2,500円 | 3回 | 10年 |
| 狂犬病 | Rabies | 15,000円 | 3回 | 3〜5年 |
| 日本脳炎ワクチン | ジェービックV | 5,000円 | 3回 | 4年 |
| ポリオ | イモバックスポリオ | 8,800円 | 必要数 | 5〜10年 |
| ４種混合 （破傷風・ジフテリア・百日咳・ポリオ） |
DPT-IPV | 11,000円 | 必要数 | 10年以上 |
| ３種混合 （破傷風・ジフテリア・百日咳） |
トリビック | 6,500円 | 必要数 | 10年以上 |
| 髄膜炎菌性髄膜炎 | メンクアッドフィ | 25,500円 | 1回 | 3〜5年 |
| インフルエンザ ワクチン （1回目） |
3,400円 | 1年に1回 | 3〜6ヶ月 | |
| インフルエンザワクチン （2回目） |
2,980円 | 1年に1回 | 3〜6ヶ月 | |
| 肺炎球菌ワクチン | ニューモバックス NP | 8,200円 | 4〜7年 |
予防薬
| 予防薬 | 商品名 | 1錠の価格 （税込） |
|---|---|---|
| マラリア | マラロン | 880円 （1日1錠 内服） |
| メファキン275mg | 1,650円 （1週間に1錠 内服） |
|
| 高山病 | ダイアモックス | 110円 （1日1錠 内服） |
海外渡航健康診断の料金
日本国外で、6ヶ月以上の勤務予定・滞在予定がある場合、渡航前と帰国後に健康診断を受ける義務があることが法律で定められています。
海外渡航健康診断は、一般的な健康診断とほぼ同じ内容であり、検査結果が出揃ったところで診断書を作成し、お渡しします。
英文の診断書をお出しすることも可能です。
滞在期間が6ヶ月未満の海外出張、ホームステイ、国外留学をされる場合でも、メディカルチェックを希望される方は、お気軽にご予約ください。
| 料金（税込） | |
| 平日料金 | 9,800円 |
| 土・日料金 | 10,780円 |
※ 血液検査も含んだ料金です。
※ 健康診断にオプションを追加することも可能です。
検査の所要時間
結果が届くまでの時間
健康診断書を作成し、結果は、通常、7日程度でお渡ししております。
お急ぎの場合、最短で翌々日の15：00以降にお渡し可能です。
お急ぎの場合は、事前にお申し付け下さい。
※翌日が休診日の場合は、プラス1日のお時間がかかります。
※結果を郵送することも可能です。郵送の場合、到着まで1週間程度かかります。
海外渡航健診の検査項目について
健診で行う検査・各種検査項目は以下のものになります。
| 問診 |
・既往歴・業務歴の確認 |
|---|---|
| 身体測定 | ・身長、体重、BMI（体格指数）、腹囲、視力検査、聴力検査 |
| 血液検査 | ・血算検査： 血色素量・赤血球数（Hb, RBC）, ヘマトクリット（Ht）, 白血球（WBC）, 血小板（PLT） ・肝機能検査： GOT, GPT, γGTP ・血中脂質検査： LDLコレステロール, HDLコレステロール, 血清トリグリセライド ・血糖検査： 空腹時血糖 |
| 尿検査 | 尿糖、尿タンパク |
| 血圧検査 | 血圧測定 |
| 呼吸器系の検査 | 胸部レントゲン検査 |
| 心臓の検査 | 心電図検査 |
| 医師診察 | 健康相談、旅行時のアドバイス |
当院の胸部レントゲン検査では、人工知能（AI）を搭載しており、肺の病変を自動検知するシステムを導入しています。
各種抗体検査
ご自身が現在、病原菌に対する抗体があるかどうかを調べることができます。
渡航先で流行している感染症や予防するべき感染症がある場合、必ずチェックをおすすめします。
| 抗体 | 料金（税込） |
|---|---|
| 麻疹交代、風疹抗体、おたふく抗体、水痘・帯状疱疹抗体 | 各2,800円 |
| B型肝炎（HBs抗原、HBs抗体) C型肝炎（HCV抗体） | 各1,800円 |
| 梅毒、HIV、ヘルペス、カンジダ（血液検査） | 各3,000円 |
| 便検査（赤痢・サルモネラ・O-157・パラチフスA・チフス） | 各3,000円 |
オプション
人工知能（AI）を搭載した胃カメラや大腸カメラ検査をはじめ、エコー（超音波）検査、肺年齢がわかる肺機能検査、息を吐くことでわかるピロリ菌の検査など、幅広いオプションをご用意しています。
診療内容によっては、検査が保険適用に切り替わる場合があります。
必ず健康保険証をお持ちください。
| オプションの種類 | 検査項目 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| 内視鏡検査 | 胃カメラ検査 （AI搭載カメラ） | 17,800円 |
| 大腸カメラ検査 （AI搭載カメラ） | 23,800円 | |
| 各種エコー | 腹部エコー | 5,000円 |
| 乳腺エコー | 5,000円 | |
| 頚動脈エコー | 5,000円 | |
| 甲状腺エコー | 5,000円 | |
| 心臓エコー | 10,000円 | |
| 肺機能検査 | スパイロメトリー （肺年齢） | 5,500円 |
| 呼気ピロリ菌検査 | 胃がん検 | 6,500円 |
| 便潜血検査 | 大腸がん検査 | 1,800円 |
| 性病検査 | 梅毒（RPR・TPHA）、HIV（抗原・抗体）、 淋菌、クラミジア、 B型肝炎（抗原） |
9,800円 |
※性病検査の淋菌・クラミジアは
・尿検査（男性）もしくは
・膣擦過物検査（女性）です。
その他の感染症は、血液検査になります。
| 血液検査の オプション項目 |
料金 （税込） |
| 測定可能な腫瘍マーカー CEA, CA19-9, SCC, AFP, PSA, CYFRA, CA15-3, CA125, PIVKA-Ⅱ, Span-1, DUPAN-2, SLX, NSE, ProGRP |
1項目 3,000円 |
| 男性基本セット （CEA, CA19-9, SCC, AFP, PSA, CYFRA) |
15,000円 |
| 女性基本セット （CEA, CA19-9, SCC, AFP, CYFRA, CA15-3, CA125） |
18,000円 |
| 消化器がんセット （CEA, CA19-9, SCC, AFP, PIVKA-Ⅱ, Span-1, DUPAN-2） |
18,000円 |
| 膵がんセット （Ca-19-9, Span-1, DUPAN-2, CEA） |
9,000円 |
| 肝がんセット （AFP, PIVKA-2） |
6,000円 |
| 肺がんセット （SCC, SLX, CYFRA, CEA, NSE, ProGRP） |
15,000円 |
受診できる時間帯について
診療時間外でも、WEB予約にてご予約いただけます。
お気軽にご相談下さい。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 08:00～13:00 | ● | - | - | - | - | ○ | ★ |
| 08:00～12:30 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - |
| 13:30～18:00 | - | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - |
休診日：
日曜(第1・3・5週)、月曜(第2・4週)、祝日
●月曜日：隔週(第1・3・5週)
★日曜日：隔週(第2・4週)
※当日予約の方の最終受付は診療終了30分前までです。
※診察希望の方は、ご来院前に「WEB予約」より、ご予約をお取りください。
健診を受ける際の注意事項
健診を受ける際には、検査当日朝の食事などに制限があります。
健診前の食事
オプション検査によって、前日や当日朝の食事の制限内容が変わります。
通常は、以下の対応をしていただき、ご来院いただいています。
| 午前受ける方 | 朝食を抜いてください。 |
|---|---|
| 午後受ける方 | 軽めの朝食を摂って昼食を抜いてください |
水分摂取に関しては、無糖で透明に近いものであれば、ご来院直前まで飲んでいただいて構いません。
ご不明な点があれば、よくある質問 Q&Aもしくは、当院公式LINEアカウントよりご相談ください。
服薬について
高血圧・糖尿病などの生活習慣病や、心臓の病気などの治療薬を飲まれている場合には、ふだん通りに服用してください。
その他のお薬に関しては、飲まずに来院していただきますが、判断に迷う場合にはお気軽にお問い合わせください。
英文診断書について
英文の診断書や証明書の作成もお受けしています。
なお、指定用紙がある場合には、必ず受診時にお持ちください。
ご不明な点やご確認されたいことがありましたら、お気軽にご相談ください。
| 英文診断書（1枚につき） | 11,000円（税込） |
旅行者下痢症について
旅行者下痢症とは、海外へ渡航した際に、渡航先での食べもの・飲みものがきっかけとなって、胃腸炎を起こすことです。
原因菌としては、毒素原性大腸菌が最多です。
その他、カンピロバクター、サルモネラ、コレラ菌、細菌性赤痢などがあります。
症状が強い場合、抗生剤の投与を検討します。
主な旅行者下痢症の原因菌・特徴
| 細菌名 | 渡航エリア | 潜伏期間 | 症状 |
|---|---|---|---|
| 毒素原性大腸菌 | アフリカ、中東、南アジア | 1〜3日 | 腹痛、1日3回以上の下痢 |
| カンピロバクター | アジア・欧米、発展途上国に広く分布 | 2〜5日 | 発熱、腹痛、下痢、血便 |
| サルモネラ | アジア・欧米、発展途上国に広く分布 | 6〜72時間 | 発熱、腹痛、下痢 |
| コレラ菌 | 東南アジア、インド | 1〜3日 | 腹痛、嘔吐、真っ白な下痢（米のとぎ汁様） |
| 細菌性赤痢 | 東南アジア、インド | 1〜5日 | 発熱、腹痛、血便、下痢 |
これらの地域に旅行へ行ったあとから、発熱や血便などを認める場合、医療機関へ受診しましょう。
